要介護度の高い介護施設での仕事のポイントは、体位変換のケアを定期的に行うことです。要介護度が高くなると、食事、排せつ、入浴など日常生活全般の介護が必要になります。寝たきりの状態であるうえに、意志の疎通もできないことが多いため、床ずれをしないように気を付ける必要があります。意思の疎通ができないにしても、苦しそうな声を上げるなどなんらかのサインを発することもあるので、注意深く観察する必要があります。
食事も、要介護度が高いと自力で咀嚼できる人は少ないため、流動食や経管栄養となることが多くなります。流動食の場合は、一度に口に入れる量を間違えると、誤嚥に繋がり肺炎を引き起こすこともあります。食事の際は、誤嚥を起こさないようにゆっくり少量ずつ口に入れるようにしましょう。また、排せつや入浴においても、要介護度が高いと自力で体を動かすことができないため介護する側の体に大きな負担がかかります。すべて一人で行おうとせず、他のスタッフと協力しながら行うようにしましょう。
要介護度の高い介護施設での仕事は大変なことも多いですが、認知症の場合でも徘徊する人がほとんどいないというメリットもあります。体力を使う仕事が多いため、腰や背中に負担をかけないように仕事をするのが大事なポイントとなります。マシンによる入浴を導入しているなど、介護スタッフへの負担をできるだけ減らすために、最新介護技術を導入している介護施設を選ぶと良いでしょう。